書籍・雑誌

2009年6月23日 (火)

故郷忘じがたく候

久々に司馬遼太郎を読んだ。

随分前に家内に貰って、積んでおいたものだ。

3編の中編がある本だが、表題の一遍は考えさせられる内容だ。

何を持ってして日本人とするか、私としては、出自がどうあれ魂が日本人ならば、それはもう紛れも無く日本人なのではないかと思う。
日本の風土を愛し、いわゆる日本的な風習を理解し、日本国のルールに従う。
そして、本人が日本人であることを望めば、それは日本人だと思う。少なくとも、日本的な人間だと感じる。

逆に、いくら日本国籍を有していようと、日本人であることを卑下し、日本の歴史を毛嫌いする者や、自己の利益を優先し、日本国の不利益になるような事を平気でする輩もいる。
そんな似非日本人も、残念ながらいる。

自分はどうであろうか? どうでありたいか?
考えさせられた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月24日 (火)

西原理恵子『毎日かあさん 出戻り編』

西原理恵子さんの新刊『毎日かあさん 出戻り編』を読みました。

正直に言います。
泣きました。

私は、西原さんが好きで、大学時代から読んでいます。
友人に誘われて、映画「ぼくんち」を観に行ったのが始まりでした。
その後、友人宅で原作を読み、衝撃を受けました。

すぐに古本屋や書店で西原さんの作品を買い集めるようになりました。
『ぼくんち』や『ゆんぼくん』などの創作ものも良いのですが、私は『鳥頭紀行』や『できるかな』、『まあじゃんほうろうき』などのエッセイマンガが特に好きで良く読みました。

西原さんの大ファンとは言えなくても、少なくてもファンであると言えるくらいは読んだ自負があります。
もちろん、西原さんの伴侶である鴨志田さんのことも、マンガの登場人物として知っていました。
まさかこの人と西原さんが結婚するとは! と思う様な書き方をされています。

本当の事を言うと、マンガの中の鴨志田さんはあまり好きではありませんでした。
結婚後のマンガでも鴨志田さんは、どうしようもないアル中で、だけど子煩悩な親父として描かれていました。
西原さんが好きで、『まあじゃんほうろうき』までさかのぼって読んで来た私にしては、「なんでこの人はこんなに西原さんに面倒をかけるのだろう」などと思っていました。

実際、アル中のために鴨志田さんは西原さんと離縁してしまいました。
しかし、鴨志田さんは西原さんの元に帰ってきました。アル中を克服して。
アル中という病気は完治しない病なのだそうです。
一度ゆでたタマゴが生タマゴに戻らないように、変質してしまった身体は二度と元の状態に戻ることは無いそうなのです。
それを克服するには、長い時間と強靭な忍耐力が必要となるそうなのです。
鴨志田さんはそれを一人で克服して、戻って来たのです。

けれど、彼は今度はガンを患っていました。
後は、本を読んで下さい。
一つ一つの言葉が、しみます。

あの名作と名高い『自虐の詩』でも泣けなかった私が、今回は涙を流しました。
それは、創作でない現実の話だからなのでしょう。
私も父なり、鴨志田さんの最後の言葉の重みを感じられたせいでもあると思います。

※念のため、本の前半、というかほとんどは毎日新聞に連載した子育ての面白いお話なので、そちらも楽しめますよ。

| | コメント (1) | トラックバック (0)